アレキサンドライトは美しい色相変化を兼ね備えた希少な宝石でクリソベリルの一種です。名前の由来は発見されたロシアで当時の皇帝だったアレキサンドル二世にちなんでいます。
かつての主産地はロシアでしたが、現在ではブラジルやスリランカ産が主流です。アレキサンドライトは太陽光の下ではブルー系のグリーンに対して、白熱灯の下ではパープルがかったレッドに色が変化します。言葉では表せない趣き深い色合いを持つことから宝石界の王とも呼ばれています。
宝石鑑定士からコメント | ||
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内包物が少なく変色性の良いものは2ctで60万円、1ctで20万円になることもあります。 |
ルビーは赤色に発色するコランダム鉱石を指す宝石です。コランダム鉱石の中でも赤色はルビー、それ以外はサファイアとなっています。クオリティの高いものは「ピジョンブラッド(鳩の血)」と称されており、鮮やかに輝く赤色が珍重される傾向にあります。
その他にも深みのある赤色や紫がかった赤色など、様々なニュアンスを持つバリエーションの豊富さもルビーの特徴です。比較的小さな鉱石で産出されるため、カラットの大きいものは希少性も高くなります。
宝石鑑定士からコメント | ||
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透明性が有り、深い色合いでテリの良いものは3ctで30万円、2ctで10万円、1ctで3万円になることがあります。 |
サファイアとはコランダム鉱石のうち赤色以外のものの総称です。そのため定番のブルーカラーだけではなく、ピンク・イエロー・クリア・グリーンなど豊富なカラーバリエーションがあります。中でも希少性が高いのは蓮の花のピンクに喩えられるパパラチアサファイアです。
パパラチアサファイアは非常に流通量が少なく、サイズの大きなものは破格の値段で取り引きされています。色合いの豊富さにより多くの宝石ファンのスタンダードでもあります。
宝石鑑定士からコメント | ||
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透明性が有り、深い色合いでテリの良いものは3ctで36万円、2ctで12万円、1ctで4万円になることがあります。現在はルビーより人気があり相場が高くなっています。 |
エメラルドはグリーンを基調としたベリル鉱石の一種です。宝石としての歴史はとても古く、クレオパトラが愛したことでも知られています。エメラルドの中でもクオリティに優れているのはコロンビア産のものです。
これはスパニッシュエメラルドと呼ばれており、現在でも変わらずエメラルドの最高峰として扱われています。現在流通しているエメラルドには加工や補修されたものが多く、未処理の状態のエメラルドは非常に希少な存在です。
宝石鑑定士からコメント | ||
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透明性が有り、深い色合いでテリの良いものは3ctで30万円、2ctで10万円、1ctで3万円になることがあります。 |
タンザナイトは美しい青紫色が特徴の宝石です。正式名称はゾイサイトなのですが、タンザニアで発見されたことにちなんだタンザナイトという呼称が定着しています。そのため鑑別書にはブルーゾイサイトと記載されており、タンザナイトという名前は備考欄にのみ記されています。
タンザナイトは未処理のものはほとんど流通しておらず、色調処理を施されているのが一般的です。したがってカラーバリエーションが豊富であり、好みの色合いを楽しめる宝石と言えるでしょう。
宝石鑑定士からコメント | ||
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透明性が有り、深い色合いでテリの良いものは10ctで20万円、3ctで3万円になることがあります。 |
キャッツアイはその名のとおり、猫の目のような独特の光条を持つ宝石です。
ただしキャッツアイは宝石の変彩効果を示す言葉であり、正確には頭に宝石を付けたものになります。そのため、一般的にキャッツアイとして流通しているものはクリソベリル・キャッツアイが正式名称です。
クリソベリルキャッツアイの主産地はスリランカで、流通量が非常に限られています。宝石界の中でも指折りの希少性があり、最高ランクの宝石と言えるでしょう。
宝石鑑定士からコメント | ||
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茶系色で変色性が良く、シャットヤンシー効果のあるものは3ctで3万円になることがあります。 |
ブラックオパールはオパールの中でも黒やグレーを地色とする宝石です。オパールの特徴に遊色効果があるのですが、ブラックオパールはその中でも美しい斑紋を描いています。ただし、遊色効果のあるオパールを加熱処理してブラックオパールに見せかけているものも多いので、流通している中から未処理のものを見つけるのは困難です。
ブラックオパールは単色から極彩色まで幅広く揃っており、希少性もそれぞれ異なることに注意しましょう。
宝石鑑定士からコメント | ||
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遊色効果の高い良質なものは5ctで25万円になることがあります。 |
ヒスイは緑色の輝きが特徴の宝石です。東洋のエメラルドとも呼ばれており、古代中国の時代から重用されてきました。ヒスイは硬玉のジェダイトと軟玉のネフライトの二種類に分かれています。硬玉の主産地はビルマに限られますが、軟玉は世界各地で産出されています。
硬玉の中でも深緑の色合いを持つ高品質なものはインペリアルジェイドと呼ばれており、非常に高い希少性を誇ります。ヒスイとひと括りにされがちですが、硬玉と軟玉でも希少性が異なることに注意しましょう。
宝石鑑定士からコメント | ||
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グリーンの半透明で美しい色合いの琅玕(ろうかん)ヒスイと呼ばれるものであれば5ctで50万円、1.5ctで3万円になることがあります。 |
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