▼加熱処理
ルビーやサファイアをはじめ多くの色石に施される処理方法です。 色の薄い石や、濃い石に色の改善目的に加熱処理を施します。 色の濃淡により、焼き方が異なります。 酸化雰囲気や還元雰囲気と焼き方を替え、冷却も時間を変えたりします。 現在、流通しているコランダム(ルビー、サファイア等)の95%以上が加熱処理を施されており 一般的な処理方法として受け入れられています。
加熱処理を行うガスオーブン
加熱前のサファイア
加熱後のサファイア
上の写真のように、るつぼにルビーやサファイアを入れ、添加剤と一緒に加熱します。
その際、添加剤のガラス質の物質がルビーやサファイアのキャビティ(凹み)に入り込みそのまま残留します。 それを充填物と呼び、鑑別書などに記載されます。
しかし、その充填はある劇薬で除去できますが、キャビティが現れ見た目に劣ります。
除去後のキャビティ
充填物
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