【買取”豆”知識】黒太子のルビーって?

前回「カリナン・ダイヤモンド」の最後で触れたイギリス王冠のお話です。写真にある中央の赤い石です。

この宝石は140カラットでファセットカットのされていない表面研磨のみ施されています。14世紀にエドワード黒太子が入手したのもで「黒太子のルビー」と呼ばれています。後にヘンリー5世がこの宝石をとりつけた兜を着用して戦闘をし、この兜を叩き割られますが、宝石と本人は無事だったといわれています。

19世紀ビクトリア女王以来、英国王の王冠に装着されました。この宝石は名のとおり「ルビー」と思われていましたが、後の鑑別検査によって「レッド・スピネル」であることが分かりました。「レッド・スピネル」は産出量が多くなく、産地が限定されているため稀少な宝石で非常に美しいのですが、このような歴史的経緯から「ルビーと紛らわしい宝石」といったイメージが高価にならない原因かもしれませんね。

大英帝国王冠

レッドスピネル


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